~戦訓(裁量権を活かそう)~

太平洋戦争にて駆逐艦朝風は旧式のため船団護衛などの任務に従事しました。

船団護衛は敵潜水艦や航空機の攻撃を受けるため常に受け身の辛い任務です。

いつ敵が来るか?教えてもらえませんよねww

池田徳太艦長指揮の元、駆逐艦朝風(以下朝風)は船団護衛を行ったそうです。

通常、航海の際は「哨戒直」と言って乗組員を3交代に分けて1班毎交代で警戒に当たります。でも敵が来た際は残り2班が配置に付いて戦闘開始です。

そこで池田艦長は、「全直」を採用します。

乗組員全員持ち場に付け!という訳です。これは規則違反ですが戦時でいつ何時敵が

来るか分からないので規則よりも自分の裁量権を活用して、実戦に即した事をしたわけです。なお、全直と言っても24時間そこにいろ!ではなくて見張りのみ2時間交代にして、

あとは寝てようが構わないようにしたそうです。結果、見張りが厳重になり、敵が来ても

「総員配置に付け!」なんて言わなくても「対空戦闘!」の号令でいきなり戦闘出来たので

非常に合理的になりました。


 


 

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