~護衛艦かが~
海上自衛隊のいずも型護衛艦「かが」が空母化されるとな!?
艦名に「かが」が付いてる時から空母化はするんだろうなと思ってましたが(旧海軍にも空母・加賀がありました)。
さて、護衛艦「かが」の空母化ですがうちは否定的です。うちが思う問題点は・・・
①船のサイズが小さい。
基準排水量2万トン程度なので艦載機は10機程度しか搭載できない(英海軍のインヴィシブル級軽空母は戦闘機9機程度)。
②スキージャンプ仕様に変更しないといけない。
艦載機を発艦させるには米空母のようにカタパルトで発進させるか、英空母のようにスキージャンプで発進させるかになります。海自にはどちらも未知の領域です。
F-35BはV/TOL(垂直上昇機)なのでスキージャンプ要らなくね?と思いそうですが
垂直上昇は燃費も悪く、ペイロード(兵器、燃料搭載量)も制約を受けるので
あまり上手い活用法ではありません。
③数が足りない。
艦船は最低3単位必要です。1隻目はオンステージ(前線活動)、2隻目は訓練、3隻目はドック入りして整備。
いずも型護衛艦を3隻以上配備しないと戦力としては活用が難しいです。
④いずも型護衛艦の護衛艦隊が足りない。
護衛艦が護衛を受けるのは変な印象ですが、空母は自艦の最小限度の自衛火器しか装備してないので多数の護衛艦が必要です。現在海自は第1~第4護衛隊群を保有してますが、
護衛隊群に組み込んで運用する場合は問題ないですが、その場合はシーレーン防衛(海上防衛)に護衛隊群を割けなくなります。
⑤空母運用のノウハウがない。
今まで空母の運用実績がないので戦力化するまでに時間が掛かる。少なくとも配備されて5年以上は使い物にならないかと。米海軍のサポートで多少時間が短くなろうかと思いますが。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
某海軍の軍拡を受けて我が国にも空母を、みたいな感じでしょうが予算がいくらあっても
足りないので正直大きな買い物の印象を受けます。空母作るより長射程の空対艦ミサイル開発して配備したほうが費用対効果が大きいと思うのですが・・・。
0コメント