【この国は最後には自助努力】
こんな言葉をしってるかな?太平洋戦争で
「ジャワは天国、ビルマは地獄、生きて帰れぬニューギニア」
これは日本が太平洋に戦線を拡大して戦地での将兵の置かれた境遇を示したものです。
ジャワ(インドネシア)は占領地行政も比較的安定しており、かつ連合国軍が直接上陸もなかったので他戦線よりは将兵の境遇はよかったです。
ビルマ(ミャンマー)は開戦初期にイギリスから奪取、戦争末期にインパール作戦が行われました。インパール作戦は補給が考慮されておらず参加将兵9万人以上を投入して、戦病死56,000人以上の悲惨な戦闘になりました。この際の司令官の有名な言葉は・・・。
「敵に食を(食料を)求めよ!」です。要は補給は送れないから敵から分捕れですww
攻撃失敗後、交代の際に食料が尽きて将兵の餓死。後退路は餓死した将兵の白骨で
「白骨街道」と呼ばれました。
ニューギニアは太平洋戦争中盤より連合国との地上戦が繰り広げられました。
日本軍も増援を送り込み激戦が多々行われました。制空権・制海権を喪失し、補給も
途絶し、大本営(要は軍上層部)は
「自活」
を現地部隊に命じます。要は補給は出来ないから自分で何とかしなさい!と。
将兵は衣食住全て自分で賄うほかなく連合国軍と戦う前に自然と戦わねばなりません。
ニューギニアはマラリア、デング熱が猛威を振るい医薬品もなく、参加将兵20万人のうち、
生きて故国に帰還できたのは2万人とも言われています。
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戦時中の補給は軽視(あるいは無視)されその対価は将兵に転嫁されました。
結果、将兵は飢餓・餓死による戦病死が多くなりました。餓死・・・想像できますか?
「自活」、自分で何とかしなさい!は老後年金問題の「自助」と似通ってると思うのは
うちだけでしょうか!?
年金という長期的な補給問題を軽視(先送りして)そのツケを国民に転嫁(給付の低下)させる。でも、軍上層部(国のお偉いさん)は関係ないです。
とはいえ、日本に住んでる以上近い将来「自活」はやってくると想定して行動を起こして
おく事が必要になります。
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